メルマガ・ステップメールの開封率を上げる10個の方法
こんにちは、根本耕輔です。
この記事は、「メルマガの開封率が低くて悩んでいる。」とか「ステップメールの開封率を上げる方法を知りたい。」と思っている方のために書きました。Eメールマーケティングでは、送信したメールを開封してもらわなければ何も始まりません。この記事の内容をチェックし、実践してみてください。
方法#01. コールドリスト(アクティブでないリスト)を削除する
あなたを含め、たくさんの人は、たくさんのリストを獲得したいと思っています。僕もその一人です。でも、開封率が悪いリストばかりでは意味がありません。それはなぜかというと、、、
- コストがかかる
- 開封率が下がる
- 嫌われる可能性がある
こういった理由があります。まず1つ目の理由は、コストがかかるというものです。Eメールプロバイダーは基本的にリスト単位で料金が変わってきます。なので、量が増えれば増えるだけ、料金が膨れ上がっていきます。だから、コールドリストがいるのであれば、削除した方がコストをカットすることができます。2つ目は、開封率が下がるという理由です。やっぱり、コールドリストがいると、全体的な開封率が下がっていきます。
コールドリストということは、あなたに興味があまりない可能性が高いです。そういった人たちにメールを送ると、メールの開封率低下はもちろん、嫌悪感を持たれてしまって、通報されたりといろいろ面倒なことが起こる原因になるので、定期的に削除してみてください。
コールドリストを減らす方法
コールドリストを減らす方法としては、3つほどあります。
やり方#01. コールドリストを手動で削除する方法
1つ目は、定期的にコールドリストを手動で削除するというやり方です。僕が利用しているConvertKitでは、「SUBSCRIBERS」というダッシュボードで、「All Subscribers」を「Cold Subscribers」に切り替えると、過去90日間アクティブでない人(メールを開封していないとかリンクをクリックしていない人)をピックアップしてくれます。そしたら、それらのリストにチェックを入れ、「Bulk Action」ボタンをクリックし、「Delete」を選択します。あとは、記入欄に「DO IT」と入力して、「Delete Subscribers」ボタンをクリックすれば、コールドリストを削除することができます。
やり方#02. 購読解除リンクをメールに含める
あとは、メールのリンクに購読解除リンクを埋め込んでおくというものです。これは、特定電子メール法で必ずやっておかないといけないものなので、どんなEメールプロバイダーでも用意されています。ただ、ConvertKitなどの海外のEメールプロバイダーを利用している方は、文言が英語になっていることがほとんどだと思うので、日本語に変換する必要があります。
やり方#03. コールドリストに対してメールを送信する
コールドリストを削除する前に、一度メールを送ってみるのも良いです。「重要:メルマガを解除します。」みたいなメールを送って、それから数日後にやり方#01の手順でコールドリストを削除します。このメールを開封してくれた方は、コールドリストにならずに、ちゃんとしたリストとして残ります。
方法#02. セグメント(タグ付け)する
2つ目のやり方は、セグメントもしくはタグ付けするというものです。セグメントというのは、リストを条件分岐するという機能です。例えば、英語関係のリストとマーケティング関係のリストを1つのEメールプロバイダーで管理している場合、ちゃんと、英語関係のリストに対しては英語関係のメールを、マーケティング関係のリストに対してはマーケティング関係のメールを送らないと開封率やクリック率などのパフォーマンスはよくなりません。そのために、リストをセグメントするわけですね。
タグ付けも同じです。例えば、Aという商品を購入してくれた人に対して、Aの商品をセールスするためのメールを送っても意味がありません。なので、A商品を購入してくれた人には「Aの購入者」みたいなタグを付け、A商品のセールスメールから除外するなど、特定の人にだけメールを送ると、より効果が高まります。
ということで、メルマガやセールスメールでは、セグメントやタグ付けをして、興味がありそうな人にだけメールを送るようにしましょう。
方法#03. 送信曜日を調節する
メールを送信する曜日や時間を設定するというのも良いです。特に、ライブではなく、ステップメール形式でメールを送信する場合は、オプトインを起点にして各リストに対してメールが送られます。例えば、オプトインから1日後にAというメールを送り、3日後にはBというメールを送るみたいな感じです。しかし、曜日によってメールの開封率が異なるということは有名なことなので、開封率が下がる傾向にある曜日は除外することをお勧めします。
これは、MailChimpさんのメールの開封率のデータです。見ての通り、金曜日から日曜日にかけて開封率が下がっているのがわかりますよね。このように、基本的には、平日が開封率が高い傾向にあり、休日は低い傾向にあります。なので、メルマガを送るときは、平日に設定しておくと良いんじゃないかなと思います。ただし、毎回、盲目的に平日に送るのではなく、A/Bテストをしてみると良いです。
あとは、資格試験の当日も反応率が良いそうです。僕が以前聞いた話なんですけど、大学入試センター試験の当日は、よく参考書が売れるそうです。多分、来年の試験に備えて購入している人が多いとは思いますが、より意識が高まるんでしょうね。実は、僕も同じような経験があります。以前TOEIC関係のコースを販売していた時に、なぜか反応率が悪いと言われている日曜日に商品の購入やリストが獲得できるなと思ったら、その日はTOEICの公開試験でした。このように、資格試験の当日とかは反応率が高くなる場合もあるので、平日だけでなく、わざと休日の試験日にメールを送ってみても良いかもしれません。
方法#04. 送信時間を調節する
送信曜日と同じく、送信時間も重要です。これは、ターゲットによるので、ペルソナを用意しておくと良いです。ペルソナは簡単にいうと、ターゲットのことです。あなたは、誰に対してメールを送信していきますか?そのターゲットの情報を設定してみてください。例えば、9時-5時で働いているようなサラリーマンをターゲットにしているのであれば、電車に乗っているであろう、朝の8時とか夜の6時にメールを送ると良いかもしれませんよね。主婦の方をターゲットにしている場合は、家事がひと段落するような午後1時とか、夜10時とかの時間帯に送るようにします。ということで、ターゲットによって最適な配信時間が異なるので、一番開いてもらえそうな時間帯にメールを送っていきましょう。
どの時間にメールを送れば良いか検討がつかない場合は、Googleアナリティクスのデータをチェックしてみると良いです。「ユーザーが訪れる時間帯はいつですか?」という項目をチェックしてば、どの時間帯にアクセスが多いか確認することができます。
方法#05. 送信者名を変更する
このデータは、SuperOfficeさんのデータです。これは、リストに対して、どんなものをチェックしてメールを開けるかアンケートを取ったデータです。64%の人が、送信者名を確認しています。その次に、件名となっています。特に、送信者名はトップに表示されるので、聞いたことがないとか登録した覚えのない人からのメールだったら、やっぱり怪しいと思って開封してくれません。なので、メルマガやステップメールの開封率が低いという場合は、まずは送信者名を変更してみると良いかもしれません。
- サイト名
- サイト名+あなたの名前
- あなたの名前+サイト名
- あなたの名前
などが考えられます。A/Bテストをして、どの送信者名が開封率が上がるのかを確かめてみてください。
方法#06. 件名をキャッチーにする
次は、件名についてです。先ほどのデータでは、2番目に多くの人がチェックしている項目でしたよね。この件名では、メールを開きたくなるようなキャッチーな単語を使ったり、メールの内容を知りたくなるような文章を設定してみてください。例えば、「重要なお知らせです。」とか「大変です。」とか。これらは、最近僕が受け取ったことがあるメールの件名なんですけど、ちょっとドキッとしました。別に変なことをしたわけではありませんが。また、件名は本文に書いていないような文章を記載しないようにしてください。全く異なる件名にしてしまうと、信用を失ってしまって登録の解除が増える原因にもなりません。
それから、これもSuperOfficeさんのデータなんですけど、件名は6~10単語の件名が一番開封率が高くなっています。僕は、海外のメディアのメルマガに登録していて、毎日何通もメールが届きます。そこで、6~10単語を日本語の文章の長さに変換してみると、約15~30文字でした。
方法#07. パーソナライズする
またまた、SuperOfficeさんのデータを持ってきました。今回は、件名にリストの名前がある場合とない場合の開封率です。名前の記載がある件名は18.30%で、記載がない件名は15.70%でした。
Non-personalized subject lines had open rates of 14.1% compared to 21.2% for email personalized with names and 22% for emails with another type of personalization.
また、MarketingDiveさんの調査でも同じようにパーソナライズしていない件名のメール14.1%で、名前でパーソナライズした件名のメールが21.2%になっています。他のパーソナライズした件名も同じように、22%という結果が出ています。なので、ぜひ件名をパーソナライズしてみてください。
ConvertKitで件名をパーソナライズする方法
ConvertKitには、メールの編集画面には、「PERSONALIZE」という項目があります。このドロップダウンから「Subscriber’s name」を選ぶと、置換文字が表示されます。これを件名にコピペすると、件名にリストの方の名前が表示されます。ただし、オプトインフォームで名前の情報を取得していなければ表示されませんので注意してください。
これが、テストで送信したメールです。先ほど、件名に名前の置換文字を入力したので、リスト名が表示されるようになりました。
方法#08. 価値あるコンテンツを届ける
これは、直接的に開封率に繋がって来るわけではありませんが、間接的に影響してきます。あなたが価値あるコンテンツを提供し続けることによって、またメルマガが送られてきたら、またメールを開いて読もうと思ってくれます。価値あるコンテンツというのは、メールの本文だけではありません。YouTube動画のリンクをメール本文に記載してシェアしてもOKですし、ブログ記事のリンク、その他のコンテンツでもOKです。何れにしても、質の高いコンテンツを届けましょう。価値あるコンテンツというのは色々ありますが、
- 実践可能
- ステップバイステップ
- 網羅的
であるというのがあります。なので、これらを意識してコンテンツを製作していってください。そうすると、価値を感じてもらえるので、開封率アップに繋がります。
方法#09. モバイルにも対応する
最近は、スマホが普及してきているので、サイトのアクセスがパソコンとモバイルが半々というところもありますよね。僕が所有する他のウェブサイトもだいたい半々になっています。それくらいモバイルユーザーが増えてきているということです。なので、メールもスマホに対応しましょう。
この画像は、先ほどの件名をパーソナライズするときに送信したメールをスマホ(iPhone SE)で見たときのものです。iPhone SEはスマホの中でも画面が小さい方なので、一概には言えませんが、これをみると、件名は20文字程度まででないと省略されてしまうというのがわかりますよね。他のスマであれば、25文字とかまで表示されると思いますが、スマホユーザーもメールをみるということを考えると、約20~25文字くらいに収めると良いと思います。
方法#10. 定期的に配信する
定期的に配信するというのも重要です。やっぱり、月に1回とか、2ヶ月に1回みたいな頻度とか不定期に配信しても、メルマガの読者はあなたのことを覚えてくれません。1週間に1回程度は配信し続けましょう。2,3日に2回のペースでも良いですね。しかし、どんなペースでも、価値あるコンテンツを提供するということは常に頭に入れておいてください。
僕が登録しているメルマガでは、毎日のようにメールが届くのもあります。全部が全部、価値あるコンテンツとかセールスメールだけではありません。ブログ記事をシェアした後は、セールスメール、その後はYouTube動画、ブログ記事、セールスメールみたいな感じで、組み合わせが色々あります。とにかく、定期的にリストと連絡を取るようにしてください。そうすれば、あなたの認知度が高まるので、メールの開封率も上がっていきます。