超カンタン!デジタルコンテンツのワンタイムオファー(トリップワイヤーオファー)の実装方法

ワンタイムオファーとは?

ワンタイムオファーというのは名前の通りで、期間を限定した、たった1度限りのオファーのことを言います。オプトイン後に15分間限定でオファーしたり、何か商品を購入した後に30分間限定で別の商品をオファーしたりします。

ワンタイムオファーの種類

ワンタイムオファーの種類としては、次の3種類あります。

オプトイン直後のワンタイムオファー(トリップワイヤーオファー)

これは、Eメールアドレスを登録してくれた直後に、別のページにリダイレクトして、そのページで時間を限定して商品をオファーします。

ワンタイムアップセル

ワンタイムアップセルは、1度商品を購入した人に対して、関連する商品をオファーします。例えば、リストマーケティングに関する商品を19,800円でオファーして、購入したお客さんに、ワンタイムアップセルとしてConvertKitの使い方コースを9,800円でオファーしたり。値段に関しては、様々です。通常オファーよりも高い値段の商品をオファーしても、同じくらいのものをオファーしても、ちょっと安いものをオファーしても、どんなものでもOKです。とりあえず、売り上げを大きく伸ばすことができるので、ワンタイムアップセルを実装しましょう。

また、ワンタイムアップセルにも「アップグレード式のアップセル」と「別の商品のアップセル」の2種類あります。

アップグレード式のアップセル

アップグレード式のアップセルというのは、商品を購入してもらった後に、アップグレード版の商品を販売するというやり方です。これは、オプトイン直後のワンタイムオファーでやっているんですけど、例えば『ワンタイムオファーマスタークラス™️』という商品があったとします。その商品の一部(1章だけとか)をオプトイン直後に、3,980円でオファーします。この時、「『ワンタイムオファーマスタークラス™️』の一部をお試しになりませんか?」という言い方でもOKですが、別の商品名を付けておくと良いと思います。例えば、ワンタイムオファーのアイデアをまとめたリストをPDFとして配布しているのであれば、『ワンタイムオファーアイデアリスト™️』みたいな名前を付けるとか。

そして、『ワンタイムオファーアイデアリスト™️』を購入してくれた人に対するワンタイムアップセルで「アップグレードしませんか?」ということで、『ワンタイムオファーマスタークラス™️』の通常料金から、『ワンタイムオファーアイデアリスト™️』の料金(3,980円)を引いた額をオファーします。これが、アップグレード式のアップセルです。

別の商品のアップセル

2つ目は、別の商品をアップセルするというやり方です。別の商品と言っても、全く関連の無い商品を販売するのではなく、WordPress関係の商品を購入してもらった後であれば、ブログ運営に関する商品をオファーするみたいな感じです。

ワンタイムダウンセル

ワンタイムダウンセルというのは、商品を購入しなかった人に対して、安い商品をオファーします。例えば、39,800円の商品をセールスページでオファーするとします。そのページで、購入ボタンではなく、いいえボタンをクリックしたり、ワンタイムアップセルで購入を断った人に対して、19,800円とかで安い商品をオファーします。

なぜワンタイムオファーをすると良いのか?

ワンタイムオファーの種類を理解していただけたと思いますが、なぜ、ワンタイムオファーをすると良いのか、それを次にお伝えしていきます。

オプトイン直後のワンタイムオファー(トリップワイヤーオファー)をすべき理由

まずは、オプトイン直後のワンタイムオファーをすべき理由についてです。これは、購入障壁を超えてもらうためです。例えば、本当に販売したい商品(バックエンド商品)が10万円とかするような、高額な場合は、オプトイン直後にオファーされても購入しづらいです。そもそも、オプトイン直後ということは、あなたのことをまだ知ったばかりという場合がほとんどなので、よっぽどあなたのことを信頼していない限り、購入してくれません。なので、一度安い商品をオファーして、あなたから商品を購入するという障壁を超えてもらうわけです。

ここで、オプトイン直後のワンオファーでいくらくらいの商品をオファーすれば良いのかということが気になるかもしれませんが、だいたい5,000円未満が良いと言われています。もし、既存の商品で、バックエンドとして販売する商品に関連するものがあるのであれば、それをオプトイン直後でオファーしましょう。

ワンタイムアップセル/ダウンセルをすべき理由

アップセルやダウンセルをする理由は、売り上げです。売り上げが上がるからです。すでに、商品を購入してくれた後に、もう一度商品をオファーするということは、あなたから商品を購入する障壁が下がっている状態なので、より簡単にものを購入してくれます。

使用するツール

  • teachable(オンラインコース&決済ツール)
  • Deadline Funnel(締め切り管理ツール)
  • ConvertKit(Eメールマーケティングサービス)

ワンタイムオファーを仕掛けるためには、やっぱりツールやサービスが必要になってきます。それが、上記のツールです。これは、マストです。

  • Elementor Pro
  • Cartflows

他にも、Elementor Proというプラグインがあれば、綺麗なセールスページが作れたりするのでお勧めだったり、Cartflowsというセールスファネルを作成できるツールを使用してもワンタイムオファーを仕掛けることができます。

オプトイン直後のワンタイムオファー(トリップワイヤーオファー)を作成する方法

今回は、「teachable」と「Deadline Funnel」、「ConvertKit」の3つのツールを使ってワンタイムオファーを仕掛ける方法をご紹介していきます。ステップバイステップ形式になっているので、順番にやっていってください。(もし、他の似たようなサービスを使っているのであれば、それに置き換えていただいても構いません。)まずは、オプトイン直後のワンタイムオファー、別名トリップワイヤーオファーと言われるものの作り方をお伝えしていきます。

Step1. バックエンド商品に関連する商品を作成する

まずは、オプトイン直後にオファーする商品を作成しましょう。先ほどもお伝えしましたが、ここでのオファーはアップグレード式と別の商品をオファーする2種類があります。なので、まずはどちらの形式にするのかを決めましょう。もし、時間がないのであれば、アップグレード式がオススメです。時間があるのであれば、別の商品を作成してみると良いです。とは言っても、5,000円未満の商品なので、それほどボリュームがなくてもOKです。ただし、ちゃんとお客さんが価値を感じてもらえる商品を作成するようにしてくださいね。

Step2. オプトインページを作成する

次に、オプトインページを作成していきます。この作り方は、『CVR(コンバージョン率)の高いオプトインページの作り方』をご確認ください。また、オプトインページでは、リストを獲得するので、Eメール配信サービスを契約しておく必要があります。海外のものの方がいろんなサービスと連携できたり、機能が優れているのでオススメです。ちなみに、僕はConvertKitを使用しています。ConvertKitには、オプトインフォームを作成する機能はもちろん、LP機能といって、オプトインページを作成する機能もついています。なので、かなり簡単にオプトインページが作成できます。何れにしても、Step2ではオプトインページを作成しましょう。

Step3. ワンタイムオファーページを作成する

ワンタイムオファーのページは、Elementorなどのページビルダープラグインを使用するか、セールスページを作成できるテーマを使用して作成しましょう。もし、ワンタイムオファーで、通常販売している商品をオファーする場合は、そのセールスページをコピーして、ページのトップに以下のように追加しておきましょう。(値段や商品名は、入れ替えてください。)

ちょっと待ってください。通常、4,980円で販売している『商品名』を1,980円で購入できるチャンスです。(このオファーは、15分で締め切ります。)

それから、これだけでセールスページが完成ではなく、ボタンにリンクを埋め込んだり、カウントダウンタイマーを埋め込んだりしていきます。カウントダウンタイマーの設置については、Step5をご確認ください。

Step4. クーポンを作成し購入ボタンに埋め込む

セールスページに購入ボタンは設置しましたか?もし、設定していないのであれば、追加してください。その後に、決済リンクを埋め込みましょう。teachableであれば、クーーポンを発行して、そのクーポンリンクを取得します。あとは、ボタンに埋め込めば完成です。

Step5. Deadline Funnelでカウントダウンタイマーを設置する

次に、Deadline Funnelで締め切りの設定をしていきます。締め切りの設定が完了したら、セールスページにトラッキングコードを埋め込んでいきます。Deadline Funnelのダッシュボードにトラッキングコードがあるので、それをコピーしましょう。そのトラッキングコードはHTML形式になっているので、ページの好きな場所に埋め込みます。

Step6. リダイレクト設定をする

最後に、リダイレクトの設定をしていきます。作成したセールスページのURLをコピーして、ConvertKitに移動します。そして、作成したオプトインフォームを開きましょう。

ConvertKit でリダイレクト設定をする

そして、「Settings」にタブを切り替え、「When a visitor subscribes to a form:」という項目で、「Redirect to another page」に切り替え、下に表示される欄にコピーしたセールスページのリンクを入力します。

ワンタイムアップセルを作成する方法

ここからは、ワンタイムアップセルの方の作り方をご紹介していきます。

Step1. アップセル商品を作成する

アップセル商品は、バックエンド商品なので、ある程度ボリュームが必要になってくると思います。このステップが一番時間がかかると思いますが、デジタルコンテンツの作り方に関しては、『ステップバイステップで学ぶ!デジタルコンテンツの作り方』でご紹介しているので、そちらの記事をご確認ください。

Step2. セールスページを作成する

次に、セールスページを作成していきますが、これはワンタイムオファーのものではなく、その前にオファーする通常のオファーのことです。teachableで作っても良いですし、WordPress等で作成してもOKです。もし、WordPressでセールスレターを作成するなら、ボタンにはteachableの決済リンクを埋め込んでおきましょう。

Step3. ワンタイムアップセルページを作成する

次に、ワンタイムオファーページを作成します。Step2は、通常のオファーでしたが、今回はワンタイムオファー用のセールスページなので、注意してください。作り方に関してですが、以前は、teachableで商品を購入してもらったら、その商品のサンキューページというページでワンタイムオファー用のページを作成するしかありませんでした。つまり、Aという商品をオファーしたら、Aという商品のサンキューページという機能を使ってページを作成するしかなかったんです。(teachable以外のページに飛ばすことができませんでした。)

でも、最近は、商品を購入してくれた後に、別のページにリダイレクトするという機能がteachableに追加されました。なので、WordPressのサイトに飛ばしたり、他のプラットフォームにリダイレクトが可能になっています。ということで、teachableでもWordPressで作成してもどちらでも構いません。でも、teachableのサンキューページを使うと、ワンクリックで商品を購入してもらえるというメリットがあります。WordPressに飛ばすと、購入ボタンをクリックしてもらって、もう一度teachableの決済ページに移動してもらうという面倒なステップがプラスされます。ということで、teachableとWordPressの何でもワンタイムアップセルページが作成可能ですが、teachableの方が売り上げアップにも繋がっていくので、teachableのサンキューページを使用すると良いと思います。

Step4. クーポンを発行する

Teachable クーポン作成 1

次に、teachableでクーポンを発行しましょう。コースの「Coupons」というタブに切り替えて、「New Coupon」をクリックして開くと、「This Course Only」か「All Courses」の2種類のクーポンが表示されます。前者は、設定するコースにだけクーポンが適用され、後者の場合はスクール全体のコースに適用されます。また、全てのコースに同じクーポン番号を割り振ってしまうとトラブルが起こる可能性もあります。(実際に、同じクーポン番号を設定していて、その番号を別のコースで入力され、不当に購入されてしまったことがありました。)なので、「This Course Only」でクーポンを作成していくことをお勧めします。

Teachable クーポン作成 2

  • Coupon Code:クーポンコードを設定します。適当なアルファベットでも意味のあるアルファベットでも良いので、とにかく、アルファベットで設定します。
  • Internal Name:ここは、管理画面に表示されるクーポンの名前になります。日本語の設定でもOKです。
  • Expires:カレンダーから、クーポンの期限を設定しましょう。2050年などの遠い未来を設定しておくと良いと思います。
  • Number Available:最後は、クーポンの発行部数になります。適切な量を発行しておきましょう。

次に、細かいクーポンの設定をしていきましょう。まずは、ページのトップにあるクーポンのアイコンの右で、割引のタイプを選択します。「Dollar Amount」と「Percentage」の2つあります。前者は、「1万円引き」みたいに、設定した額を値引きするときに使います。後者は、「50%オフ」のように、設定した率割り引く形になります。好きな方を選択して、割引額、もしくは割引率をその右側の欄に入力しましょう。あとの設定項目に関しては、上記に記載した通りです。

発行したら、ワンタイムオファーページに移動して、クーポンを設定します。

Step5. Deadline Funnelでカウントダウンタイマーを設置する

オプトイン直後のワンタイムアップセルでは、WordPressの方にカウントダウンタイマーが表示されるように、トラッキングコードを埋め込んでいきました。でも、今回の場合は、teachableのサンキューページに埋め込んでいく必要があります。

まとめ

ということで、今回の記事ではワンタイムオファーのやり方についてご紹介してきました。オプトイン直後のワンタイムオファーをすることによって、お客さんに購入障壁を超えてもらうことができますし、ワンタイムアップセルをすることによって売り上げを伸ばすことができるというメリットがあります。ぜひ、この記事を参考に、あなたのビジネスにも実装してみてください。

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