ロングテールキーワードとは?具体的な探し方とSEO対策

こんにちは、根本耕輔です。

あなたは、「ブログ記事は、ロングテールキーワードを狙ったほうが良いらしい。でも、その選び方がわからない。」こう思っていませんか?大丈夫です。僕が、この記事で、ロングテールキーワードの探し方と、記事を作成する際のSEO対策のポイントをご紹介していきます。記事を読みながら、実際にキーワードを探してみてください。

ロングテールキーワードとは?

A depiction of the search demand curve, showing the 'fat head' (top keywords with high traffic and competition), the 'chunky middle' (medium keywords with medium traffic and competition), and the 'long tail' (less popular and longer keyword phrases with less traffic and lower competition)

上にあるような画像をみたことがあるかもしれませんが、尻尾のように長くなっている部分がロングテールキーワードを示しています。検索していただくと、恐竜の絵を使ってロングテール説明されている画像がありますが、長期間にわたって検索され続けるキーワードです。

ほかにも、ビッグキーワードとかミドルキーワード、スモールキーワードというものがあります。これらのキーワードは、検索ボリュームの量で決まります。定義はされていませんが、月間検索ボリュームが100万件とかあるのであればビッグキーワード、10万くらいでミドルキーワード、1,000件くらいでスモールキーワードなどと言われたりします。ロングテールキーワードはスモールキーワードと同じと言われることもありますが、正確には、スモールキーワードの中にある一部がロングテールキーワードです。単に検索ボリュームが少ないだけで、需要がないものもあるので、そういったキーワードはロングテールキーワードとは言わないことがあります。

そう捉える場合は、「検索ボリュームは小さいけど、需要もあるキーワード」ということで、「ニッチキーワード」と言われたりもします。ロングテールキーワードは、3~5単語のキーワードです。

ロングテールキーワードを狙うメリット

なぜ、ロングテールキーワードを狙うべきなのか、そのメリットは4つあります。

メリット#01. 競合が少ない

競合が少ないからです。先ほど、ロングテールキーワードはニッチキーワードとも言うということをお伝えしましたが、ニッチは競合が少ないという意味です。実際に検索してみればわかりますが、月間検索ボリュームが100万件とかあるようなビッグキーワードで検索をかけてみると、老舗のサイトとかドメインパワーが強いサイトばかりです。そういったキーワードで記事を書いてもなかなか上位に入り込めません。逆に、ロングテールキーワードだと、競合が弱くなったり、少なくなります。検索ボリュームが小さくても、コンバージョンが高いキーワードだと、競合が強くなることもありますが、一般的には競合が減ります。

メリット#02. 検索意図が明確

2つ目の理由は、検索意図が明確であるということです。「転職」みたいな1単語のキーワードだと検索意図がわかりずらいですが、「転職 理由 例」であればどうでしょう?複数考えられるかもしれませんが、例えば、面接で聞かれそうな転職理由をどんな感じで答えれば良いのかその例を知りたいと思っている人がいるはずとわかります。このように、ロングテールになると検索意図が明確になるので、検索ユーザーが悩んでいることに対するドンピシャの答えが提示できるので、ユーザーにとっても有益な情報が得られて嬉しいでしょうし、有益な情報が提供できているとなるとGoogleも評価して上位表示してくれるようになります。

メリット#03. コンバージョンが高い

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これは、検索意図が明確であるということの延長線上にあるような理由なんですけど、検索されるキーワードが増えれば増えるほど、ユーザーの悩みは明確で、深まっていくので、その分コンバージョンが高まるんです。

上記のデータは、キーワードの競合とコンバージョンに関するもので、「shoes」1単語と「mens shoes」の2単語、「Nike women’s running shoes」という4単語が例として使用されています。その内、ロングテールキーワードの「Nike women’s running shoes」が36%のコンバージョンがあったことを示しています。ロングテールになればなるほど、コンバージョンが高いことがわかります。

英語でちょっとわかりづらいかもしれないので例をあげると、例えば、「ダイエット」と「ダイエット 筋トレ 食事」を考えてみてください。この場合、後者の方が検索意図が明確であると同時に、より悩んでいるということがわかりますよね。そういったユーザーは、より悩みを解決したいと考えているので、リストになってくれたり、商品を購入してくれる確率が高いわけです。

メリット#04. 長期間に渡って安定的なアクセスを見込める

ビッグキーワードだと、競合が強いので、なかなか上位にランクインするのは難しいですし、競争が激しいので費用をかけて参入してくる企業も出てきます。例え、上位にランクインできても、後々抜かされていくことも考えられます。一方で、ロングテールキーワードは、ニッチなキーワードで、競合が少ないため、長期に渡って安定的なアクセスを見込むことができます。

メリット#05. ローコストで始められる

ビッグキーワードでアクセスを集めようとすると、広告を打ったりしないとなかなか難しいので、それだけ費用がかかってきます。でも、ロングテールの場合だと、記事を書いて、そこから集客をしていけるので、費用はかかりません。かかったとしても大したことはありません。そういったメリットもありますね。

ロングテールキーワードの探し方

それでは、実際にロングテールキーワードの選び方をご紹介していきます。

Step1. ゴールを決める

まずは、ゴールを決めましょう。つまり、これから書いていく記事で、どんなことを目的にしていくのかです。アフィリエイトをやっている方だったら、商品のセールスページへの誘導がゴールになりますよね。他には、SNSでバズらせたいというのであれば、バズらせることがゴールになります。

ちなみに、僕の場合は、リストを獲得するために記事を書いていることがほとんどです。だから、コンテンツアップグレードというリスト獲得の仕組みを記事中に追加しています。それぞれの目的毎に、狙っていくべきキーワードや記事の書き方が異なってきます。あなたはこれから執筆記事を使って、どんなことを達成したいのでしょうか?それを書き出しましょう。

Step2. キーワードを選定する

次に、キーワード選定をしていきます。でも、ブログを運営したばかりの人とすでにブログを運営している人で、選択肢が異なるので、2つに分けてご紹介しました。

やり方#01. ブログを運営したばかりの場合

まずは、ブログを運営したばかりの方の場合です。というよりも、GoogleサーチコンソールをWordPressなどのブログと連携していない人向けです。いくつか、お勧めのツールがあるんですけど、3つほどリストアップしてみました。

  • goodkeyword
  • グーグルサジェストキーワード一括DLツール
  • Keysearch Beta

これらは、サジェストキーワードを見つけることができるツールです。サジェストキーワードというのは、Googleの検索窓に単語を入れた時に自動で表示されるキーワードです。それが一括で表示されるんですね。

goodkeyword 結果

例えば、goodkeywordだと、このように表示されます。どのキーワードツールでもOKです。

やり方#02. すでにブログを運営している場合

Googleサーチコンソールでは、ユーザーがどういったキーワードでサイトに訪問してきているのかを確認することができます。Googleアナリティクスとサーチコンソールを連携していればアナリティクスの方でも確認できます。そこで、どんなキーワードで検索されているのかを確認します。

Step3. ロングテールキーワードをピックアップする

このステップでは、Step2で検索したロングテールキーワードから、目的に応じた適切なキーワードをピックアップします。キーワードによってどんな記事を書いていけば良いか異なってくるんですね。そのためには、キーワード毎に見込み客の状態を見極める必要があります。見込み客というのは、商品やサービスを購入する前の段階のお客さんのことですが、下記のように大きく4つに分類することができます。

4タイプの見込み客

  • 今すぐ客:必要性も欲求も高い今すぐ購入してくれる見込み客(例. ウォーターサーバー 最安値)
  • お悩み客:必要性は感じているけどあまり欲しいとは思っていない見込み客(例. ウォーターサーバー 評判)
  • そのうち客:欲しいとは思っているけど、必要性を感じていない見込み客(例. ウォーターサーバー おしゃれ)
  • まだまだ客:必要性も感じていなく、欲求もない、まだまだ購入には至らない見込み客(例. ウォーターサーバー 仕組み)

キーワードの例も載せておきましたが、今すぐ客の場合は、商標+価格とか商標+行動のように、料金や購入に関する行動のキーワードが含まれています。

お悩み客に関しては、商品を購入するけど、どのメーカーにするかか迷っているような「評判」とか「人気」などのキーワードが該当します。そのうち客は、お悩み客の逆ですね。欲しいとは思っているけど、必要性を感じていないので、例えば商品の外観に関するキーワードが含まれていたりしますね。まだまだ客は、上にも挙げた「ウォーターサーバー+仕組み」みたいに、商品に関する知識がまだ無いような、購入まで遠いキーワードで検索されます。

このように、キーワード毎に、コンバージョンまでの近さが異なってきますので、このキーワードの距離感はどうなのか、ご自身で考えながら選んでいきましょう。

Step4. Ubersuggestで検索ボリュームと競合性をチェックする

Ubersuggest キーワード候補

次に、Ubersuggestを使って、検索ボリュームや競合性をチェックします。検索ボリュームに関しては、サイト運営においての戦略によって異なるので、どのくらいの検索ボリュームがあれば良いのかということは一概に言えません。人によっては、月間検索ボリュームが100以下でも小さくアクセスを稼いでいけるから良いという人もいると思いますし、逆にあまり記事を書けないからある程度ボリュームがあるキーワードを狙っていきたいと考えているかもしれません。僕がまだブログを運営したばかりなら、月間検索数がギリギリ100くらいであれば狙っていくと思います。50とかなら狙いません。それで、ある程度記事数が増えたり、ドメインパワーが強くなったら狙うボリュームを上げていきます。

ちなみに、仮に検索ランクで1位に表示されたら、20%くらいのクリック率が見込めます。2,3位だと10%くらい、1ページ以内だと数%というのが平均のクリック率になっています。だから、あまりにも検索ボリュームが小さいと、1位を獲得できないと全くアクセスがないことも考えられます。それを考慮した上で、どのキーワードを狙うか考えてみてください。

また、Ubersuggestの場合は、検索ボリュームと同時に競合性も提示してくれるので、それもチェックしましょう。色と数値で表示してくれていて、だいたいの目安ですが、20くらいであれば、十分上位表示が狙えると思います。赤くなっているようなキーワードは、競合性が高すぎるので、初心者の方にはお勧めできません。

ということで、Ubersuggestでキーワードを検索して、どのキーワードを狙っていくのか5つくらいリストアップしていきましょう。

Step5. Google検索する

次に、リストアップしたキーワードをGoogleで検索して、競合記事をチェックしていきます。1ページ目に表示される記事は、全部確認すると良いです。次の4項目はチェックしておきましょう。

確認事項#01. ドメインオーソリティー

まず、ドメインオーソリティーの確認をしましょう。これは、ドメインパワーとも言われますね。その指標を測ってくれるのが、Mozさんです。

MozBar ドメインオーソリティー ページオーソリティー

Mozさんのサイトから競合のURLを入力して1つ1つチェックしていくというやり方でも良いですが、MozBarというChromeの拡張機能を使えば、競合サイトの記事にランディングするだけで、ドメインオーソリティーを表示してくれます。「DA」というのは、ドメインオーソリティーを意味します。この数値が高いと、サイトのパワーが強いことを指名しています。

確認事項#02. ページオーソリティー

2つ目は、ページオーソリティーです。これは、各ページの強さのことです。これも、MozBarに表示されます。「PA」というのがページオーソリティーを意味します。

確認事項#03. 競合記事の見出しで使われているキーワード

MozBarでH2タグをチェック

次に、競合記事の見出しで使われているキーワードをチェックします。これは、あなたが記事を作成する時に役立ってきます。手動でチェックしても良いですが、MozBarを使うと簡単に、一目で確認することができるのでおすすめです。バーのロゴの右側にある検索アイコンをクリックすると、上のような画像が表示されます。そこに、H2と書かれた項目があります。これは、H2タグになります。つまり、見出し2のことですね。ここでどのようにキーワードが、どのように使われているのかをチェックしてみてください。それから、どんな内容が書かれているのか確認し、自分も書けそうなものがあれば、リストアップしていきましょう。

確認事項#04. 文字数

あとは、文字数ですね。文字数は、直接的にSEOに影響してくるわけではありませんが、検索ランクの上位に表示されている記事は文字数が多い傾向にあります。決して文字数だけに焦点を当てていただきたくないんですけど、特定のトピックを網羅的にカバーするために文字数が多くなっていることが多々あります。HubSpotさんは、ピラーページという概念を推奨しているのですが、そこで言われているのがその「網羅性」です。

網羅的に書かれているということは、ユーザーはそのページ内で、知りたいことをほぼ全て理解できるということなので、それが評価されて、上位表示されています。なので、文字数が全てではありませんが、目安としてどれくらいの文字数を書けば良いのかもチェックしておきましょう。僕は、かんたん文字数カウントというChromeの拡張機能を使用しています。文字数を調べたい箇所を選択して、右クリックし、「選択したテキストの文字数をカウント」という項目をクリックすることで、ポップアップで文字数を表示してくれます。

Step6. ペルソナを決める

記事では、どんな方をターゲットにしますか?ペルソナというと、セールスする時に作成するイメージが強いと思いますが、そうではありません。一般的な記事でも、ちゃんと設定しておくべきです。なぜなら、各記事には、目的があるからです。それらの目的毎に、やっぱり記事の構成とか伝えるべき内容が異なってきます。

例えば、英語勉強法の記事を書くにしても、初心者向けに書くのか、中級者向けに書くのかで伝える内容や文章の書き方を買えなくてはいけません。SVOCの意味を理解していない人がいるのであれば、Sは主語でVは動詞で、、、みたいに丁寧に書いた方がわかってもらいやすいです。一方、中級者であれば、そんなことはわかっているので、SVOCの説明は飛ばしてしまって、次のステップから説明していけば良いですよね。

また、ペルソナを設定しておくことで、記事が書きやすくなるというメリットもあります。このように、ターゲットにする人によってメッセージの伝え方が異なってきますし、記事が書きやすくなるので記事を書く前にはペルソナを設定していきましょう。

ロングテールキーワードを記事内で使用する方法

次に、選定したロングテールキーワードを記事の中でどのように使っていけば良いのかをご紹介していきます。

方法#01. リード文で注意をひく

ブログ記事で一番読まれるのは、リード文です。つまり、記事のトップに表示される文章のこと。ここで、読者に「続きも読みたい。」、「続きが気になる。」と思わせないといけません。そのためにキーワードを使いながら、リード文を作成します。例えば、ブログのアクセスを増やす戦略を伝える記事であれば、

記事を書いてもなかなかアクセスが集まらなくて、どうすれば良いか迷っていませんか?

みたいにすると、ちょうど、アクセスアップの対策を知りたかった人は読み進めてくれますよね。このように、リード文ではターゲットを意識して、ターゲットの現状を想定しながら悩みをリストアップして、共感を得るのも一つです。

僕は、2018年からブログを運営し始めました。何の知識もなく始めたので、50記事を書いても最初の3ヶ月間のブログのアクセスは月に10件とかでした。でも、そこからネット上に転がっている記事の書き方に関するノウハウを試したり、セミナーに参加したりして、知識を深めてきました。そしたら、半年後には月間1万PVを達成するようになりました。。。

あとは、このように、あなた自身のストーリーを紹介しても良いです。ストーリーはコピーライティングにおける心理トリガーの1つです。人は、ストーリーが書かれているとついつい読みたくなってしまうので、リード文でストーリーを持ってきて、読ませ、記事に興味を持ってもらうという戦略です。これも効果的なので、試してみてください。

方法#02. H2タグにキーワードを使う

H2の見出しタグにもキーワードを使いましょう。あまり、連発して使用すると逆効果ですが、適度に

方法#03. 記事中にキーワードを散りばめる

当たり前のことですが、記事中にはロングテールキーワードを散りばめましょう。とは言っても、キーワードの乱用はNGです。適度に入れていきます。キーワードの出現率が5%くらいにしましょうとかあるんですけど、割合はあまり気にせずに、選んだキーワードを文章がおかしくならない程度に追加していきましょう。それくらいの意識で大丈夫です。

方法#04. 共起語を散りばめる

記事中に、選定したロングテールキーワードを散りばめるということも重要ですが、共起語も効果的だと言われています。共起語というのは、ある単語と合わせて使われる単語のことです。

共起語検索ツール パソコン

共起語検索ツールというサービスを使えば、単語を入れるとその共起語をリストアップしてくれます。例えば、「パソコン」という単語であれば、「デスク」とか「搭載」などの共起語が表示されます。ここにリストアップされた単語を追加していきましょう。あくまでも、意味不明な文章にならない程度に。それから、共起語を入れているから、爆発的に検索ランクが上位に表示されるということはありませんので、それは頭に入れておいてください。

その他のローングテール戦略

ロングテールキーワードで上位表示させるための戦略は、キーワード選定や記事中にキーワードを散りばめたり、その記事だけで対策で終わらせるわけではありません。その戦略をご紹介していきます。

戦略#01. 内部リンク対策(関連する記事を作成する)

1つ目は、内部リンクです。被リンクをもらうというのは、SEOに効果的ということは聞いたことあるかもしれませんが、内部リンクも効果があります。もし、関連する記事があるのであれば、その記事のリンクを埋めていきます。

戦略#02. 関連する外部リンクを埋め込む

2つ目は、外部リンクです。実は、外部リンクには2種類あって、外部被リンクと外部発リンクというものがあります。外部被リンクというのは、外部のサイトから、自分の記事にリンクを貼ってもらうというものです。外部発リンクというのは、逆で、自分のページから外部サイトのページにリンクを出すことを言います。一見、勿体無いんじゃ無いかと思うかもしれませんが、関連する質の高い記事を外部発リンクとして埋め込むと、相手の記事だけでなくて、自分のページにも読者にとって有益な情報となるので、Googleが評価してくれます。なので、外部発リンクもSEO効果があるわけですね。

まとめ

ということで、Google検索で上位表示させるためのロングテールキーワードを探す方法とSEO対策についてご紹介してきました。ロングテールキーワードは、

  • 競合が少ない
  • 検索意図が明確
  • コンバージョンが高い
  • 長期間に渡って安定的なアクセスが見込める
  • ローコストで始められる

というメリットがあります。アフィリエイトサイトでもコンテンツマーケティングを実践しているブログでも活用できる戦略です。しかも、今すぐ始められます。今回ご紹介してきた方法で、ロングテールキーワードを選定し、記事を作成してみてください。

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