ブログ記事に最適!SEOに効果的なピラーページの書き方

こんにちは、根本耕輔です。 今回は、ブログ記事の書き方でオススメなピラーページの書き方をご紹介していきます。これは、SEOに効果があるものです。

これから、ブログを始めようと思っている方、なかなか検索結果の上位に表示されなくて困っている方は参考にしてみてください。

ピラーページとは?

ピラーページというのは、HubSpotさんが提唱している記事の書き方です。英語で書くと「Pillar Page」となりますが、「Pillar」は柱を意味します。つまり、1つのトピックを網羅的に解説した、柱となるような記事のことを言います。

また、ピラーページには、通常、クラスターページというピラーページの見出しで扱っている内容を深掘りしたり、ちょっと違った視点で書く記事を含めます。この記事のリンクを内部リンクとしてピラーページに含め、逆に、クラスターページにもピラーページへのリンクを含めて、コンテンツをより強力にしていきます。

Old structure-2.png

出典:HubSpot

図で表すとこのようになります。ピラーページの周りに、複数のクラスターページがあって、両方の記事に行き来できるというイメージです。

ピラーページを書く理由

ピラーページを書く理由は、2つの理由があります。

理由#01. 音声検索に対応できる

近年は、スマートフォンが普及してきていて、それに伴って音声検索が増えています。2016年の時点で、すでに20%のスマホユーザーが音声検索しているというデータが出ていました。それから徐々に、音声検索が増え、2020年には50%に増えるだろうと言われています。

また、音声検索が増えるにつれ、検索クエリの数も増えています。以前は2,3単語くらいが普通でした。今でも、2,3単語での検索は多いですが、最近では4単語、5単語が使われることが増えています。

このような理由から、1つのトピックを網羅的にカバーする方が検索結果に対応できるページ、つまり、ピラーページを作った方が良いだろうとHubSpotは言っているわけです。

また、ピラーページ以外にもクラスターページ(サブトピックページ)というページも書いていきます。これは、ピラーページの内容を深掘りした記事です。そのページのリンクをピラーページの該当する箇所に埋め込むと内部リンクになり、より、ピラーページのトピックの内容が広がります。

理由#02. SEOに効果がある

2つ目の理由は、SEOに効果があるということです。ピラーページの他にも、クラスターページといって、ピラーページの内容をもっと深掘りした別の記事を作成していきます。そして、ピラーページの中に、クラスターページのリンクを埋め込んでいきます。(これは、内部リンクと言います。)

こうすることで、1つのページで1つのトピックをいろんな角度から網羅的に記載しているので、ピラーページの検索ランクも上がります。ピラーページのランクが上がると、それにつられて、クラスターページのランクも上がっていくというわけです。このように、SEO的にも非常に効果的なので、ピラーページを作っていくのが良いんですね。

2種類のピラーページと事例

実は、ピラーページには2種類あります。一般型ピラーページとリスト型ピラーページです。これらを事例を交えてご紹介していきます。

一般型ピラーページ

一般型ピラーページというのは、通常のピラーページで1ページの中で網羅的に1つのトピックをカバーします。この場合、1ページの中で1つのトピックを理解することができるというメリットがある一方で、1ページが長くなってしまうというデメリットもあります。

それを防ぐためには、Table of Contents Plusなどの目次を表示させるプラグインを入れたり、CSSコードを追記して目次を表示するようにしましょう。

HubSpotの事例

HubSpotのピラーページ

これは、HubSpotの「The Ultimate Guide to the Best Productivity Apps」という記事です。生産性が上がるアプリを紹介した記事です。読むのに22分かかるので、巨大なピラーページですよね。

Typeformの事例

Typeformのピラーページ

次はTypeformの「Brand awareness: Nearly everything you need to know」というブランドの認知に関する記事です。

SaaS DNA Projectの事例

SaaS DNA Projectの事例

これは、SaaS DNA Projectの「The Anatomy of a SaaS Marketing Site」というピラーページです。7つのリストが用意されていて、クリックすると、そのページが下に表示されるようになっています。

3種類のピラーページ

  1. What記事
  2. How to記事
  3. Ranking記事

ピラーページには、大きく分けて上記の3種類あります。

タイプ1. What記事

まず1つ目のタイプは、What記事です。これは、「〇〇とは?」という記事です。こういった記事は、まだその概念やサービスなどを知らない人向けに書いていきます。だから、その概念の定義や歴史、サービス内容、できること、メリット、デメリットなどを記載します。

What記事の例#01. アフィリエイトとは?

「アフィリエイトとは?」という記事を書くなら、アフィリエイトの仕組みや稼ぎ方など、超初心者が知っておくべきこと・知りたいであろうことを記載していきます。

タイプ2. How to記事

2つ目は、How to記事です。「〇〇のやり方」という記事です。画像や動画、Gifなどをうまく組み合わせ、ステップバイステップで書いていくと、読者にとってとてもわかりやすい記事が作成できます。

How to記事の例#01. SEOに効果的なブログ記事の書き方

例えば、「SEOに効果的なブログ記事の書き方」。この記事を書くなら、キーワード選定やWordPressのSEO設定、記事の構成などを書いていきます。

タイプ3. Ranking記事

最後3つ目の記事は、アフィリエイトの記事でよく見る「〇〇ランキング」みたいな記事です。

Ranking記事の例#01. おすすめEメールプロバイダーランキング10選

例えば、「おすすめEメールプロバイダーランキング10選」なら、10個それぞれのEメールプロバイダーの特徴やメリット、デメリット、ターゲットなどを記載していきます。

ピラーページの作り方

それでは、実際に1からピラーページを作成していきましょう。ステップバイステップになっているので、あなたがこれから書いていくピラーページのアイデアをまとめていってください。

Step1. ピラーページのトピック(キーワード)を考える

まず最初に、これから書いていくピラーページのトピック(キーワード)を考えましょう。この段階では、どんなキーワードでもOKです。ただし、キーワードは2,3単語のものを選ぶようにします。この理由は、2つあります。

1つ目の理由は、1単語だと検索ボリュームが大きすぎる場合が多く、上位表示が難しいからです。2つ目の理由は、検索者の意図がわかりづらいからです。例えば、「ダイエット」というキーワードを考えてみましょう。このキーワードだけだと、お腹周りのダイエットをしたいのか、足が細くなりたいのかわかりませんよね。これだと、なかなか検索者の悩みを解決してあげられないので、記事の存在意義がありません。

ということで、検索ボリュームが小さくなるように、それから検索者の意図がある程度わかる2,3単語のキーワードを選ぶようにしましょう。

Step2. トピック(キーワード)を調査する

競合が多すぎたり、全く需要がないトピックだと記事を書いても集客できないので、次に競合や需要をチェックしていきます。使うツールは、いくつかありますが、

  • Googleキーワードプランナー
  • Ubersuggest

のどちらかを使いましょう。キーワードプランナーは、広告費を払っている人でないと正確な月間検索ボリュームを提示してもらえません。なので、払っていない人はUbersuggestを使いましょう。

Ubersuggest ブログ

「ブログ」と検索をかけると上記のように表示されます。そして、トピックの検索ボリュームと競合性をチェックします。検索ボリュームは「VOLUME」の欄で、競合性は「SD」の欄で確認することができます。検索ボリュームは多いほど良いです。しかし、検索ボリュームだけで記事を書くかどうか決めてしまうのはまだ早すぎます。

競合性もチェックする必要があります。つまり、需要があって(ある程度検索されていて)、競合性が小さいトピックを選びます。つまり、ニッチなトピックを選ぶということです。Ubersuggestでは競合性は、数字と色で表示してくれます。緑色・黄色・赤色の順に競合性が高いことを意味しますので、それを参考にしてください。

Step3. Googleで検索する

次に、実際にキーワードを検索し、ヒットした記事の質や量を1つ1つチェックしましょう。1ページ目に表示される記事のうち、1位に表示されれば約21%、2位だと約10%、3位が約7%のクリック率となっています。10記事目(大体1ページ目の最後)になると、1%にまで下がります。つまり、検索結果で1ページ目に表示されないとほとんど記事が読まれないので、上位表示することが重要になってきます。

そのため、検索結果の1ページ目に表示される記事をチェックします。それで、確認した記事の質と量を上回る記事が書けそうだと思ったら、そのキーワードに決定します。もし、勝てそうにないなと思ったら、Step1に戻ってトピックを選び直しましょう。

もしくは、もっとトピックを細かくします。2単語で狙っていたら、3単語でもう一度調べてみます。例えば、「ブログ 書き方」でダメなら「wordpress ブログ 書き方」のように1単語付け加えてあげます。すると、検索ボリュームが小さくなりますし、競合性が低くなる可能性があります。

Step4. ベンチマーク記事を見つける

次に、ベンチマーク記事を見つけます。記事は、もちろんオリジナルのものを書いていきます。しかし、いくらオリジナルといってもネタ出し(小見出しネタ)をしていくのは難しいですし、結構時間も取られます。なので、ベンチマークする記事を見つけてきます。1つだけじゃなくて、2,3個用意しておくと良いと思います。

Step5. 見出しを考える

Step4で記事を見つけたので、そこを参考に、見出しをいくつか書き出します。具体的には、設定したキーワードで検索してくる人は、こういった内容を知りたいだろうなとか、こういったことは知っておくべき内容だな、というのを見出しとして書き出します。そうすると、検索者の悩みが解決できる、質の高い記事を作成することができます。

ピラーページは、1つのトピックを網羅的に説明しているページのことなので、普通に考えて、2,000字とか3,000字の記事になるはずがありません。最低でも、10,000字くらい書くべきなのではないかと思います。それを考えると、大体10個くらいの見出しを用意しておくと良いでしょう。

Step6. ピラーページを書く

見出しが考えられたら、いよいよピラーページを書いていきます。この際に、他のサイトを参考にしても良いですが、参考にするなら記事の構成や単語の意味くらいにしておきましょう。深く読み込まないようにしてください。そうすると、自分の考えがその記事に影響されて、似たような内容になってしまいます。

Googleは、オリジナルの記事を好みます。お客さん(検索者)も同じです。他のサイトと同じ記事なんて読みたくありません。だから、あなたの考えや体験したことを素直に記事に反映していくようにしましょう。

Step7. 記事を校正する

最後に、記事を校正していきます。誤字・脱字のチェックですね。それが終われば、投稿してしまいましょう。

+ α. Google Search Consoleに登録する

ブログを始めたばかりの時は、検索結果に反映されるまで時間がかかります。でも、Google Search Console(サーチコンソール)のFetch as GoogleでURLを登録すると早めに検索結果に反映してくれます。

Fetch as GoogleにURLを登録する

Search Consoleにログインしたら、自分のサイトをクリックします。そして、「クロール」という項目を開いて、「Fetch as Google」をクリックしてみてください。すると、上記の画面が表示されます。そしたら、青い枠の中にURLを入力します。この時、URLを全部入力しないように注意してください。「https://XXX.com」の後ろだけ入力します。終わったら、「取得」ボタンをクリックします。

Search Consoleサーチコンソール インデックス登録をリクエスト

次に、「インデックス登録をリクエスト」ボタンをクリックします。

Seach Consoleサーチコンソールでインデックスを送信

あとは、「私はロボットではありません」と「この URL のみをクロールする」にチェックを入れて、「送信」をクリックして完了です。もしかしたら、絵が出てきて、クリックを促されるかもしれませんので、表示されたらその指示に従ってください。

結構長期間サイトを運営していると、結構早くインデックスされるようになりますが、最初はこのようにSearch Consoleを使って、Googleにインデックスを要求すると良いと思います。

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